竹をモチーフにした陶器の壁掛け花器。竹掛花、短形
竹をモチーフにした陶器の壁掛け花器
陶器で竹をモチーフに制作した、掛花タイプの花入れです。
こちらのページでは作品の詳細部についてご説明いたします。
掛型でも置いても使える掛花入れ
掛花としてお使いいただけるように丸鉄金具がついています。床の間はもちろん、どのような壁面にも絵画用のフックなどを利用し、飾る事が出来ます。
花入れ自体の重さは、約280g~300g この重さにお水、花の重さが加わります。
置いてもお使い頂けるよう制作しています。
器の大きさ
<サイズ>
A w口径5.5cm/h14cm 306g / B w口径5.5cm/h13.7cm 284g
共に大きさは、ほぼ同じです。 節の高さがBの方が中央に寄っています。
重さの違いも、手で持った感覚では違いが分からない程度の重さです。
この花入れの面白さの一つは陶器なので何処に節が来ても節の部分とは別に底がある事です。
本物の竹ですと、節の部分が底になるので、節が中央によると水を入れる量が少なくなってしまいます。
本物のではありえない事、それも陶器で模した花入れの面白さと考えています。
土と釉薬
土は信楽の精土屋さんの白土を使っています。わりと、きめ細やかな白土で食器にも使える土です。
釉薬は愚陶庵で調合しています。
内側の黄色味かかっている釉薬は、成形する練り土の粘土を乾燥させ、水に浸け、泥状態に溶かし、釉薬原料の60%以上の割合で使っています。生地土を溶かして釉薬にするイメージです。なので、生地ととても相性の良い土です。土の鉄分が黄色味を出し、ナチュラルな自然の色味です。
外側のグリーンも、もちろん愚陶庵で調合しています。
グリーンは古くから焼き物で有名な織部釉の調合です。透明な釉薬に銅を5%程度入れグリーンの発色をさせます。
鉄分を数%入れオリジナルのグリーンを作っていきます。愚陶庵ではエメラルドグリーンが出やすい織部釉と出にくい織部釉の2種類を使い分けています。竹モチーフでは、エメラルドの出にくい釉薬を使っています。
竹モチーフの作品が生まれた理由
日常の中、自分の育ってきた環境、そんな中に本当に自分にしか作れない、形が、隠れているのではないか、
そんな事を考えていると、幼少期、竹を使い、道具を作ってみたり、やみくもに切ってみたり、無意識に竹に触れていた事を思い出し、改め、細部を観察し、形にしました。
自分のなかから自然と出てきたモチーフ、作り続けるうちに、縁起物であったり、竹との関係性にも興味が出てきて、少しずつですが作り続けるモチーフとなりました。
日常の中で一瞬の非日常を届けたい、そう思って制作しています。
カップを手にした時に頭の中で一瞬、竹林を抜ける風、木漏れ日、静寂な空気感を感じて頂ければ幸いです。
是非、色々とお試し下さい!
商品ページ